セラミック歯の寿命は何年?長持ちさせるためのポイントも解説!

2025年11月06日(木)

歯のコラム

こんにちは。岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」です。

セラミック歯が寿命を迎えたイメージ

近年、見た目の美しさや耐久性からセラミック治療を選ぶ方が増えています。天然の歯に近い自然な色合いや形状、そして金属アレルギーの心配がないことから、幅広い世代に支持されています。

しかし、どんなに優れた素材でも永久に使用できるというわけではありません。セラミック歯にも寿命があり、使い方やお口の状態によってその長さは大きく変わってきます。

今回は、セラミック歯の寿命について解説します。寿命を短くする原因や長く使うために大切なことについても解説しますので、セラミック歯を長く使いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯の寿命

セラミック歯の寿命について説明する歯科医

一般的に、セラミック歯の寿命は10年から15年程度とされています。しっかりとケアすれば20年ほど使い続けることも可能です。

一方で、お手入れが不足していたり、お口の中の健康状態が悪かったりすると、数年で寿命を迎えることもあります。

例えば、奥歯など力が加わりやすい部分では割れたり欠けたりするリスクが高まります。また、セラミックそのものは虫歯にならなくても、土台となる天然の歯が虫歯や歯周病になることで再治療が必要になることもあります。

寿命は素材の種類によっても異なります。たとえば、ジルコニアは非常に硬くて耐久性が高く、長期間使用しやすい素材です。

一方、オールセラミックは美しさが特徴ですが、やや繊細な面があります。セラミックだから安心というわけではなく、しっかりケアをすることで長持ちするという意識が大切です。

セラミック歯の寿命に影響する主な要因

セラミック歯の寿命に影響する歯ぎしりをしながら眠る女性

セラミック歯の寿命は、素材だけでなく生活習慣や口腔環境にも大きく左右されます。ここでは、セラミック歯の寿命に影響する主な要因について解説します。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯に大きな負担をかけます。特に就寝中は自覚がないため、強い力が長時間にわたって加わり続けます。セラミックは硬い素材ではありますが、継続的に力が加わると、ひび割れや破損の原因となることがあります。

また、歯ぎしりにより天然歯との摩擦が強まり、土台の歯がダメージを受けるリスクもあります。専用のマウスピースの使用などで対策することが、セラミック歯の寿命を延ばすカギになります。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いと、特定の歯に力が集中しやすくなります。これによって、セラミック歯に偏った負荷がかかると、早期の破損につながることがあります。また、噛み合わせが悪いまま放置していると、顎関節やほかの歯にも影響を及ぼす可能性があります。

治療後も定期的に歯科医院を受診し、必要に応じて噛み合わせを調整してもらうことで、こうしたリスクを回避し、セラミックの寿命を延ばすことができます。

強い衝撃が加わった

スポーツ中の事故や転倒、硬い物を噛んだ際の衝撃などで、セラミックが割れたり欠けたりすることがあります。特に前歯など目立つ部位にセラミックを使用している場合、破損すると見た目の問題も大きくなります。

虫歯や歯周病になった

セラミックそのものは人工物のため虫歯になりませんが、詰め物や被せ物の土台となる天然歯は虫歯になる可能性があります。また、歯周病によって歯茎が下がると、セラミックと歯茎の間にすき間ができ、そこから細菌が侵入することもあります。

虫歯や歯周病を予防し、セラミック歯を長く使うためには、定期的に歯科検診を受け、早期に異常を発見することが重要です。土台となる歯の健康が保たれてこそ、セラミック歯も長持ちします。

セラミック歯を長く使い続けるためのポイント

セラミック歯を長く使い続けるためのポイントについて説明するイメージ

セラミックの寿命を延ばすには、日常のケアと定期的なチェックが欠かせません。ここでは、セラミック歯を長く使い続けるためのポイントについて解説します。

しっかり歯磨きをする

セラミックそのものは虫歯になりませんが、土台の天然歯や周囲の歯ぐきが健康でなければ、トラブルが発生します。

毎日の歯磨きを丁寧に行うことで、虫歯や歯周病のリスクを減らし、セラミックの再治療の可能性も抑えられます。特に、歯と歯の間やセラミックと歯ぐきの境目は汚れが溜まりやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して汚れを落としましょう。

正しい磨き方を身につけることで、セラミック歯だけでなくお口全体の健康維持にもつながります。

歯ぎしりや食いしばりの対策をする

セラミック歯を守るためには、歯ぎしりや食いしばりの癖を放置しないことが大切です。これらの癖は、セラミックに過剰な力をかけ、ヒビや欠けの原因となります。

対策としては、夜間のナイトガード(マウスピース)の装着が有効です。また、ストレスや姿勢の悪さ、集中時の癖も関係しているため、生活習慣の見直しも重要です。

歯科医院で歯ぎしりの兆候があるか診断してもらい、適切な対処を講じることで、セラミックの寿命を大幅に延ばすことができます。

噛み合わせを調整してもらう

セラミック歯が破損する原因として見落とされがちなのが噛み合わせの不具合です。治療後に噛み合わせがわずかにずれていた場合でも、それが長期間続くと、特定の歯に力が集中し、セラミックが破損するリスクが高まります。

噛み合わせに違和感があるときは我慢せず、早めに歯科医院で相談しましょう。また、時間の経過とともに噛み合わせが変化することもあるため、定期的なチェックが欠かせません。正しい噛み合わせを保つことが、長期的にセラミック歯を守ることにつながります。

硬い食べ物を避ける

セラミック歯は硬くて強度のある素材ですが、極端に硬いものを噛むと欠けたり割れたりすることがあります。具体的には、氷や飴、せんべい、ナッツ類などを噛む際に過度な力が加わると、表面にヒビが入ったり、最悪の場合は割れたりすることがあるのです。

特に前歯にセラミック歯を装着している場合、思わぬ動作で先端が欠けることがあるため注意が必要です。日常的に硬いものを避けたり、小さく割ってから口にしたりするなど、ちょっとした工夫でトラブルの予防につながります。

定期的に歯科医院で検診を受ける

セラミック歯を長持ちさせるためには、自宅でのケアだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスが不可欠です。定期的に検診を受けることで、セラミックのズレや摩耗、噛み合わせの変化、土台となる歯や歯ぐきの異常を早期に発見できます。

特に、内部の虫歯や歯周病は自覚症状が出にくいため、プロにチェックしてもらうことが重要です。また、歯科医院では専用の器具を使ったクリーニングも受けられるため、セルフケアでは落としきれない汚れの除去にも役立ちます。

検診を通じて、トラブルを未然に防ぐことが、結果的にセラミック歯を長く使い続ける最大の秘訣といえるでしょう。

セラミックの歯が寿命を迎えたときの対処法

セラミックの歯が寿命を迎えて歯科医院を受診する男性

どれほど丁寧にケアをしていても、セラミック歯は時間の経過とともに劣化し、やがて寿命を迎えます。

その際、見た目の変化や違和感、噛みにくさ、痛みなど、何らかのサインが現れることが多いです。こうした症状が見られた場合は、放置せず早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。

まず、歯科医師はセラミックの状態や土台となっている歯、周囲の歯肉の健康状態などを確認します。問題がセラミックの摩耗や破損であれば、詰め物・被せ物に交換する治療が行われます。

一方、内部の天然歯に虫歯や感染が広がっている場合は、歯を削るなどの治療が必要になるケースもあります。

また、土台の歯が保存できないほどダメージを受けている場合には、抜歯してインプラントやブリッジなどが検討されることもあります。

まとめ

セラミック治療をした白い歯で笑う女性

セラミック歯は、審美性と機能性を兼ね備えた優れた選択肢ですが、半永久的に使えるわけではありません。寿命は一般的に10〜15年ほどといわれていますが、生活習慣やお口の健康状態によっては、さらに長く使い続けることも可能です。

歯ぎしり・食いしばりの癖、噛み合わせの乱れ、虫歯・歯周病の進行などがセラミックの劣化につながるため、日頃からの意識と定期的なメンテナンスが重要です。

歯磨きや食習慣の見直しに加え、歯科医院でのチェックを怠らないことで、再治療のリスクを大きく減らすことができます。日々のケアとプロのサポートを両立させ、長く快適な口元を維持していきましょう。

セラミック治療を検討されている方は、岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。

当院は予防中心型歯科診療で歯とお口を守ることを第一にご家族のどの世代にも優しく、より良い歯科医療を提供することを目指しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。