インプラントはなぜ保険適用外?保険で治療できるケースと条件
2025年12月03日(水)
インプラント治療は、歯を失った際に検討される治療法のひとつです。しかし実際に治療を考えると、「なぜ保険が使えないの?」「すべて自費になるの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。インプラントは自由診療にあたるため、保険診療に比べて費用が高くなる傾向があります。今回は、インプラントが原則として保険適用外とされる理由や、例外的に保険で治療できるケース、その条件や注意点について、岡山市北区の歯医者MAEDA DENTAL CLINICが解説します。

目次
インプラントはなぜ保険適用外?その主な理由とは

インプラントが原則として保険適用外とされているのは、日本の医療保険制度の基本方針によるものです。以下のような理由から、自由診療に位置づけられています。
医療保険制度の目的との違い
日本の公的医療保険は、「病気やけがを治すために必要最低限の治療」が対象です。インプラントは噛む機能の回復に加え、見た目の改善も目的とすることが多く、生活の質を高める自由診療とされるため、保険の対象外とされています。
他の治療法で代替できる
ブリッジや入れ歯といった保険診療でも噛む機能を補えるとされており、インプラントは必ずしも必要とされる治療とは見なされにくいため、原則として保険適用外とされています。
治療費が高額になりやすい
インプラントは、専用の材料や機器、高度な技術を必要とするため、治療費が高くなる傾向があります。これを保険で賄うと、公的医療制度に大きな負担が生じる可能性があります。
個人差が大きい
骨の状態や健康状態、生活習慣によって治療内容や結果に差が出やすく、基準を統一しにくいため、保険での一律対応が難しいとされています。
このような理由から、インプラントは原則として保険適用外とされていますが、先天性疾患や外傷など一定の条件を満たす場合には、例外的に保険で治療できるケースもあります。
保険でインプラント治療が受けられるケース

ごく限られた条件ですが、特定のケースではインプラント治療が保険適用となる場合があります。これは先天性疾患や外傷によって、顎や口腔の機能が大きく損なわれたケースに限られ、すべての方が対象となるわけではありません。
先天性疾患による歯の欠損
生まれつき歯がない「先天性無歯症」や、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)などにより歯が欠如している場合、食事や発音に支障が生じることがあります。このようなケースでは、例外的に保険でのインプラント治療が認められる可能性があります。
がん治療に伴う顎の切除
口腔がんの治療などで顎の骨の一部を切除した場合、噛む機能を回復する目的でインプラントが使われることがあります。一定の条件を満たせば、保険適用の対象となる場合があります。
事故などによる外傷
交通事故や転倒により多数の歯を失い、顎の骨に大きな損傷がある場合には、口腔機能の再建の一環としてインプラント治療が検討され、保険が適用される可能性があります。
特定の医療機関での治療に限られる
保険でインプラント治療を受けられるのは、一般の歯医者ではなく、厚生労働省が指定した大学病院などの医療機関に限られることがほとんどです。
インプラント治療の必要性や条件を満たしているかどうかは、医師の診断と書類の提出をもとに、個別に保険適用の可否が判断されます。
インプラント治療の保険適用の条件と注意点

保険でインプラント治療を受けるには、厳格な条件を満たす必要があります。自己判断ではなく、事前に確認しておくことが大切です。
医師の診断と書類提出
保険適用には、歯科医師の診断に加え、厚生労働省が定めた書式での書類提出が必要です。先天性疾患や外傷による場合は、専門医の意見書や検査結果の添付が求められることもあります。
指定医療機関での治療が前提
保険によるインプラント治療は、厚生労働省が認定した特定機能病院などに限られるのが一般的で、一般の歯医者では対応できない場合が多くあります。事前に対象の医療機関を確認しておきましょう。
保険適用は「必要最小限の本数」
保険が適用されても、すべての歯にインプラントを入れられるわけではありません。噛む機能を補うために必要とされる最小限の本数に限られます。
補綴(かぶせ物)は保険内素材に制限
インプラント本体だけでなく、その上に装着する人工歯の素材にも制限があります。見た目を重視した素材は原則として対象外で、保険で定められた素材に限られます。
手術前後すべてが保険適用とは限らない
診断料や骨造成術(インプラントを支える骨を増やす処置)など、一部の工程は保険適用外となる場合があります。費用や適用範囲は、事前に医療機関で確認しておくことが大切です。
治療を始める前に、歯科医師や医療機関と相談し、条件を一つひとつ確かめておきましょう。
岡山市北区の歯医者 MAEDA DENTAL CLINICのインプラント治療について

岡山市北区津島西坂の歯医者 MAEDA DENTAL CLINICでは、歯を失ってしまった方への選択肢としてインプラント治療に対応しています。 インプラントは、失った歯の部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、天然歯に近い機能と見た目を回復させる治療法です。 ご自身の歯に近い自然な噛み心地を取り戻し、食事や会話を再び楽しめるようサポートすることを目指します。
【岡山市北区の歯医者 MAEDA DENTAL CLINICのインプラント治療の特徴】
当院のインプラントのポイント① CTによる精密な診断と安全性
インプラント治療では、事前にCT撮影を行い、顎の骨の量や状態、神経の位置などを詳細に確認します。安全性を第一に考え、精密な診断に基づいた治療計画を立案します。
当院のインプラントのポイント② 周囲の健康な歯を守る治療
イインプラントは失った部分に独立して人工歯根を埋め込むため、ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要がありません。周囲の歯に負担をかけず、ご自身の歯を最大限に残すことができます。
当院のインプラントのポイント③ 天然歯に近い自然な噛み心地
顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯のようなズレや違和感が少なく、ご自身の歯に近い感覚でしっかりと噛むことができます。見た目の美しさも回復します。
当院のインプラントのポイント④ 最適な選択肢のご提案
当院ではインプラント治療のほか、自家歯牙移植(ご自身の他の歯を移植する方法)も含め、患者さまのお口の状態やご希望に応じた最適な選択肢をご提案しています。
岡山市北区でインプラント治療をお探しの方、または歯を失ってお悩みの方は、MAEDA DENTAL CLINICにご相談ください。CT診断に基づき、患者さまに合った治療法をご提案いたします。
まとめ

インプラントは原則として保険適用外ですが、先天性の疾患や外傷など、条件を満たす場合には保険が適用されることもあります。適用には医師の診断や指定医療機関での治療が必要で、すべての方が対象になるわけではありません。多くは自費診療となりますが、医療費控除の対象になるケースや、分割払いに対応している歯医者もあります。
インプラント治療をご検討中の方は、岡山市北区の歯医者MAEDA DENTAL CLINICまでお問い合わせください。