歯のセラミック治療で使用される素材の種類と、選び方

2026年02月19日(木)

歯のコラム

こんにちは。岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」です。

セラミックの歯の見本

歯のセラミック治療は、「白く自然な歯にしたい」「銀歯を目立たなくしたい」といった希望に応えられる治療法です。しかし、セラミックと一口にいっても、さまざまな素材があり、それぞれ見た目や強度、費用、対応できる部位が異なります。

治療したことを後悔しないためには、素材ごとの特徴やメリット・デメリットを理解し、自分の希望や口腔内の状態に合ったものを選ぶことが重要です。

今回は、歯のセラミック治療に使われる素材の種類や特徴、選び方について解説します。

歯のセラミック治療で使用される素材の種類

オールセラミックでできた歯

ここでは、歯科治療で使用されるセラミックの種類について解説します。

オールセラミック

オールセラミックとは、すべてセラミックでできた素材です。金属を一切使用していないため、光の透過性が高く、特に前歯のような目立つ位置でも自然な見た目が期待できます。金属アレルギーの心配もなく、長期間にわたって変色しにくいのもメリットです。

しかし、強い衝撃を受けると割れる可能性があるため、強く噛み締める癖のある場合や、強い力がかかる奥歯で使用したい場合にはあまり使われません。

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれるほど硬くて丈夫な素材で、耐久性に優れています。噛む力が強くかかる奥歯の治療やブリッジ、インプラントの上部構造などにも用いられるほど、高い強度を誇る素材です。

また、金属を含まないため体にやさしく、金属アレルギーの方も安心して使用できます。日常的に強い力がかかる部位での使用など、耐久性を重視したい方に選ばれる傾向があります。

e-max

e-max(イーマックス)は、ニケイ酸リチウムガラスを主成分とするガラスセラミックで、審美性と耐久性を両立したセラミック素材です。特に前歯に使用されることが多く、天然歯に近い自然な透明感を再現できることが特徴です。強度はジルコニアには劣るものの、ある程度の力に耐えられるため、奥歯の治療にも使用できます。

「見た目を美しくしたいけれど、強度も必要」という前歯から中間部の歯によく選ばれています。

メタルボンド

内側に金属のフレームを使用し、その上にセラミックを焼き付けた素材がメタルボンドです。金属による強度が加わることで、割れにくく長期間の使用に耐えやすくなっています。

ただし、金属イオンが溶け出すことで歯茎が黒ずむメタルタトゥーを起こす場合があります。また、金属アレルギーの症状が現れるリスクもあるため、金属アレルギーの方は使用できません。

奥歯など強い力がかかる部位によく使用されていましたが、金属アレルギーやメタルタトゥーのリスクを考慮して、最近では選ばれることが少なくなっています。また、内側に金属を使用しているため、オールセラミックやジルコニアに比べて透明感が低く、見た目の自然さも劣ります。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(樹脂)を混ぜた素材です。レジンが含まれているため衝撃を吸収しやすく、噛み合う歯を傷つけにくいという利点があります。また、費用もほかのセラミックに比べて抑えられる傾向があります。

ただし、レジンの性質により時間とともに変色しやすく、耐久性もやや劣ることがあります。見た目と価格のバランスを重視する方に選ばれる素材です。

歯のセラミック治療のメリット

歯のセラミック治療のメリットのイメージ

セラミック治療には、見た目の美しさだけでなく、機能的にも多くの利点があります。ここでは、歯のセラミック治療のメリットについて解説します。

自然な見た目を再現できる

セラミックの大きな特徴は、天然歯に近い透明感や色調を持っていることです。周囲の歯と自然になじみ、見た目が美しく仕上がります。特に、前歯など目立つ部分の治療では、審美性の高さが大きなメリットになります。

光の透過性があるため、人工的な違和感が少なく、人に見られても気づかれにくいでしょう。

虫歯の再発リスクが低い

セラミックは歯との適合性が高く、詰め物や被せ物との間に隙間ができにくいため、細菌が侵入しにくい構造になっています。そのため、虫歯の再発リスクを抑えられます。

また、表面が滑らかで汚れが付きにくく、日常のブラッシングによって清潔な状態を保ちやすいです。虫歯の治療を何度も繰り返したくない患者さまにとって、細菌がつきにくいのはメリットといえます。

金属アレルギーの心配がない

保険診療の銀歯に使用される金属の詰め物や被せ物は、長期的に使用すると金属イオンが溶け出して歯茎や粘膜に炎症を引き起こすことがあります。また、金属アレルギーのある方は、金属に触れることでアレルギー反応を引き起こす可能性があり注意が必要です。

メタルボンドを除き、セラミックの歯は金属アレルギーの心配がなく、口腔内だけでなく全身への影響を抑えられます。また、金属を使用していないため、歯茎の黒ずみが起こらないこともメリットです。

歯のセラミック治療のデメリット

歯のセラミック治療のデメリットのイメージ

デメリットも事前に把握しておくと、治療後の後悔を避けられるでしょう。ここでは、歯のセラミック治療のデメリットについて解説します。

費用が高額になりやすい

セラミック治療は、基本的に保険が適用されない自由診療で行われます。使用する素材や施術内容によって費用は変動しますが、1本あたり5〜20万円程度が相場です。複数の歯を治療するとなると、その分費用が高くなります。

割れることがある

セラミックは硬い素材ですが、一方で強い衝撃や過剰な力が加わると割れるリスクがあります。とくに、奥歯に使用する場合、噛む力が集中しやすく、欠けたり破損したりすることがあります。

セラミックの破損を防ぐには、マウスピースを使用する、使用部位に合わせた素材を選ぶなどの対策が必要です。歯ぎしりや食いしばりのある方は、治療前に歯科医師と十分に相談しましょう。

修理が難しい

セラミックは加工しやすく、被せ物や詰め物として精度の高い修復が可能ですが、一度破損した際の修理が難しいという一面もあります。特に、割れたり欠けたりした場合は部分的な補修が困難で、多くのケースでは新しいものに作り直す必要があります。

また、接着も繰り返すと強度が落ちたり適合が悪くなったりするため、再治療回数が増えると歯への負担も大きくなります。長く使うことを前提とするなら、日常的な噛み合わせやケアに注意し、無理な力をかけないよう心がける必要があります。

歯のセラミック治療で使用される素材の選び方

セラミックの素材を選ぶイメージ

セラミック素材は、見た目や耐久性、費用など、それぞれ特徴が異なるため、どれを選ぶかによって治療の仕上がりや満足度に大きく差が出ます。ここでは、セラミック治療で使用される素材の選び方について解説します。

仕上がりの見た目を重視したい場合

見た目の自然さを重視する場合は、オールセラミックやe-maxがよく選ばれています。光の透過性が高く、天然歯に近い透明感と色味を再現できる素材です。

特に前歯のように目立つ部分では、仕上がりの美しさが満足度に直結するため、審美性の高い素材を選ぶと良いでしょう。

強度を重視したい場合

噛む力が強い方や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方、奥歯など大きな力が加わる部位には、強度面で優れる素材を選ぶ必要があります。ジルコニアは高い耐久性を持ち、衝撃や咬合圧にも耐えられることから、奥歯の被せ物などによく選ばれている素材です。強度を保ちながら、白く自然な美しさも実現できます。

費用を抑えたい場合

できるだけ治療費を抑えたい場合は、ハイブリッドセラミックが候補になるのではないでしょうか。ハイブリッドセラミックはレジンが含まれているため、セラミックのみで作られた素材よりも安く治療することが可能です。

ただし、レジンは吸水性が高く、変色しやすい素材です。セラミックに比べて細かな傷がつきやすく、汚れがつきやすい特徴もあります。セラミックのみでできた素材よりも寿命は短くなる可能性があることは知っておきましょう。

予算とのバランスや、耐久性についても考慮したうえで検討することが大切です。

まとめ

セラミック治療を受けて笑顔の女性

歯のセラミック治療で使用される素材には、オールセラミックやジルコニア、e-max、メタルボンド、ハイブリッドセラミックなどがあり、それぞれに異なる特徴があります。審美性を重視するのか、強度を優先するのか、費用とのバランスを取るのかなど、ご自身の希望を考慮して選択しましょう。

セラミック治療は見た目の美しさだけでなく、虫歯の再発リスクの低減や金属アレルギーへの配慮といったメリットもある一方、費用が高額になりやすいことや破損・再治療のリスクといったデメリットも存在します。長く安心して使用するためには、素材の特徴を正しく理解し、歯科医師と十分に相談したうえで選択しましょう。

歯のセラミック治療を検討されている方は、岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。

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