入れ歯とインプラント、どちらが自分に合う?違いとメリットを比較解説
2025年12月15日(月)
歯を失ったあとに選ばれる治療法には、インプラントと入れ歯があります。どちらも噛む働きを補う方法ですが、仕組みや使い心地、見た目、管理方法などに違いがあり、自分に合うものを選ぶには特徴を理解しておくことが大切です。しかし、「違いが分かりにくい」「自分にはどちらが向いているのか判断しにくい」と感じる方も多いようです。今回は、インプラントと入れ歯の違い、寿命やメンテナンス、自分に合う選び方のポイントについて、岡山市北区の歯医者 まえだデンタルクリニックが解説します。

目次
インプラントと入れ歯の基本的な違い

インプラントと入れ歯は、歯を補う方法として広く選ばれていますが、仕組みや装着の方法が異なります。まずは、それぞれの特徴を整理して比較します。
構造の違い
インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定する方法です。一方、入れ歯は樹脂や金属で作られた義歯を歯ぐきに装着し、部分入れ歯は残っている歯に金具をかけて使います。
固定方法
インプラントは骨と結合するため、しっかりと固定されやすい仕組みです。入れ歯は基本的に取り外し式で、歯ぐきの形や残っている歯の状態によって安定感が変わります。
噛む力の違い
インプラントは顎の骨で支えるため、噛む力を確保しやすい方法です。入れ歯は歯ぐきに力がかかるため、食べ物によっては噛みにくさが出ることがあります。
見た目の違い
インプラントは歯ぐきから自然に見えるように設計されており、人工の歯根を用いることで周囲の歯と調和しやすい点が特徴です。入れ歯は素材や作り方によって見た目が変わり、金属の留め具が見えてしまうことがあります。
治療の進め方
インプラントは手術が必要で、治療期間が比較的長くなることがあります。入れ歯は型取りから作製するため、比較的短い期間で使い始められることがあります。
インプラントと入れ歯は、構造や固定方法が異なるため、生活スタイルやお口の状態に合わせて選ぶことが大切です。
インプラントと入れ歯の寿命・メンテナンスの違い

治療後の管理は、長く使い続けるために欠かせない要素です。インプラントと入れ歯では、メンテナンスの方法や寿命に違いがあります。
インプラントの寿命
インプラントは適切なケアを続けることで長期間使うことが期待できます。ただし、歯ぐきの状態が悪くなるとトラブルの原因となるため、定期的なチェックが必要です。
入れ歯の寿命
入れ歯は使用するにつれて変形やすり減りが起こるため、数年ごとに調整や作り替えを行う場合があります。歯ぐきや骨の形が変化することで、フィット感が変わることもあります。
インプラントのメンテナンス
インプラント周囲の汚れを放置すると、周囲の組織に影響が出ることがあります。歯ブラシと歯間ケアを継続し、定期的に歯医者でチェックを受けることが大切です。
入れ歯のメンテナンス
毎日の清掃に加え、変形や不具合がないかを定期的に確認します。壊れた場合はそのまま使用せず、歯医者で調整や修理が必要です。
長持ちさせるためのポイント
どちらの方法も、日々のケアと定期的な健診が欠かせません。お口全体の状態を確認しながら調整を行うことで、長く使い続けられる可能性があります。
インプラントと入れ歯の寿命やメンテナンスの違いを理解することで、自分の生活環境に合った方法を選びやすくなります。
インプラントと入れ歯の自分に合う選び方のポイント

インプラントと入れ歯は特徴が異なるため、どちらが適しているかはお口の状態や生活スタイルによって変わります。ここでは、選択時に確認しておきたい点を整理します。
顎の骨の状態を確認する
インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め込むため、骨の高さや厚みが重要です。骨の状態によっては追加の処置が必要になる場合があります。
残っている歯への影響を考える
部分入れ歯は残っている歯に負担がかかる場合があります。インプラントは独立して支える方法のため、周りの歯に影響が出にくい点が特徴です。
治療期間
インプラントは治療期間が比較的長く、骨と結合する時間が必要です。一方、入れ歯は型取りから完成までの期間が短く、早く使い始められることがあります。
取り外しの有無
毎日のケアをどのように行いたいかも大切なポイントです。入れ歯は取り外して清掃する必要がありますが、インプラントは歯と同じようにブラッシングを中心にケアします。
費用と通院回数
治療にかかる費用や通院頻度も選択の基準になります。それぞれの治療に必要な期間や通院回数を把握し、自分に無理のない方法を選ぶことが大切です。
自分に合う治療法を選ぶには、歯ぐきや骨の状態、生活環境を総合的に考えることが必要です。
岡山市北区の歯医者 まえだデンタルクリニックのインプラント治療について
岡山市北区津島西坂の歯医者 まえだデンタルクリニックでは、歯を失ってしまった方への選択肢としてインプラント治療に対応しています。
インプラントは、失った歯の部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、天然歯に近い機能と見た目を回復させる治療法です。
ご自身の歯に近い自然な噛み心地を取り戻し、食事や会話を再び楽しめるようサポートすることを目指します。【岡山市北区の歯医者 まえだデンタルクリニックのインプラント治療の特徴】

当院のインプラントのポイント① CTによる精密な診断と安全性
インプラント治療では、事前にCT撮影を行い、顎の骨の量や状態、神経の位置などを詳細に確認します。安全性を第一に考え、精密な診断に基づいた治療計画を立案します。
当院のインプラントのポイント② 周囲の健康な歯を守る治療
インプラントは失った部分に独立して人工歯根を埋め込むため、ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要がありません。周囲の歯に負担をかけず、ご自身の歯を最大限に残すことができます。
当院のインプラントのポイント③ 天然歯に近い自然な噛み心地
顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯のようなズレや違和感が少なく、ご自身の歯に近い感覚でしっかりと噛むことができます。見た目の美しさも回復します。
当院のインプラントのポイント④ 最適な選択肢のご提案
当院ではインプラント治療のほか、自家歯牙移植(ご自身の他の歯を移植する方法)も含め、患者さまのお口の状態やご希望に応じた最適な選択肢をご提案しています。
岡山市北区でインプラント治療をお探しの方、または歯を失ってお悩みの方は、まえだデンタルクリニックにご相談ください。CT診断に基づき、患者さまに合った治療法をご提案いたします。
まとめ

インプラントと入れ歯は、どちらも歯を補うために選ばれる治療方法ですが、構造や使い方、管理方法などに違いがあります。インプラントは顎の骨で支えるため固定力を得やすく、周囲の歯への負担を抑えやすい点が特徴です。入れ歯は比較的短期間で使い始められる方法で、取り外しができるため日常の清掃が行いやすい面があります。治療期間や費用、お口の状態によって適した方法は異なるため、まずは状態を把握し、無理のない方法を選ぶことが大切です。
インプラントや入れ歯について相談したい方は、岡山市北区の歯医者 まえだデンタルクリニックまでお問い合わせください。
監修:前田 武将
2000年 岡山大学歯学部 卒業
2004年 岡山大学大学院 歯周病態学分野 修了・学位取得
【勤務歴】
森本歯科(姫路)に2年勤務
MOMO DENTAL CLINIC(岡山)
【所属機関】
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会
日本歯周病学会
日本臨床歯科学会(大阪SJCD)
K.I.S スタディーグループ
CSTPC
MID-G