インビザライン矯正中に口内炎ができたときはどうする?予防法も解説

2025年12月04日(木)

歯のコラム

こんにちは。岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」です。

口内炎が痛くて鏡で確認しようとしている女性

インビザラインは目立ちにくく、取り外しが可能なマウスピース型の装置を使用する矯正方法として人気を集めています。

しかし、矯正中に口内炎ができる方も少なくありません。ワイヤーやブラケットを使用しないため、口腔内への負担が少ないとされていますが、実際にはマウスピースによる刺激や生活習慣の変化が原因で口内炎が発生することがあります。

インビザライン矯正をより快適に進めるためには、口内炎の原因や対策を正しく理解することが大切です。

今回は、インビザライン矯正中に口内炎ができる主な原因や対処法、予防のポイントについて詳しく解説します。

口内炎とは

口内炎

口内炎とは、口の中の粘膜に起こる炎症の総称で、赤く腫れたり、白くただれたような潰瘍ができたりするのが特徴です。痛みやしみるような感覚があり、食事や会話が不自由になることもあります。

代表的なものにはアフタ性口内炎があり、これはストレスや栄養不足、疲労などが引き金になるとされています。また、口の中を噛んだり、矯正器具などで粘膜が傷ついたりすることでできる外傷性口内炎もよく見られます。

インビザライン矯正中にできる口内炎は、こうした原因が複数重なって起こることもあるため、単なる粘膜のトラブルと軽視せず、原因に合わせた対処が大切です。

インビザライン矯正中に口内炎ができる原因

インビザライン矯正中に口内炎ができる原因は何か疑問に思うイメージ

インビザライン矯正中には口内炎ができることがあります。これは装置そのものの影響だけでなく、生活習慣や体調によっても引き起こされます。ここでは、インビザライン矯正中に口内炎ができる主な原因について解説します。

マウスピースによる刺激

インビザラインのマウスピースは薄くて滑らかな素材で作られていますが、形状やフィット感によっては、口の中の粘膜に刺激を与えることがあります。特にマウスピースの縁が頬の内側や舌に当たると、こすれや圧迫が生じ、口内炎を引き起こすことがあるのです。

治療を始めたばかりの時期や、新しいマウスピースに交換した直後は、装置に慣れていないため、刺激を感じやすくなる傾向があります。また、マウスピースがわずかに変形していたり、正しく装着できていなかったりする場合も、口の中を傷つけることがあります。

違和感や痛みがある場合は、無理に使い続けず、歯科医院でマウスピースの状態を確認してもらいましょう。必要に応じて縁を滑らかに削ってもらうなど、調整を行うことで、口内炎のリスクを軽減することができます。

マウスピースに付着した汚れ

インビザラインのマウスピースは、長時間口の中に装着するため、常に清潔に保つことがとても大切です。きちんと洗浄されていないと、表面に細菌が残り、それが原因で口内炎を引き起こすことがあります。

特に食事のあとに歯を磨かずにマウスピースをつけると、汚れが内側に閉じ込められたままとなり、細菌が繁殖しやすくなります。また、寝ている間は唾液の分泌量が少なくなるため、細菌が増えやすい状態になります。

マウスピースを取り外したら水洗いし、可能であれば専用の洗浄剤を使ってしっかりお手入れしましょう。きれいな状態を保つことで、口内炎だけでなく虫歯や歯周病の予防にもつながります。

免疫力の低下

体の免疫力が下がっていると、ちょっとした刺激でも口の中に炎症が起こりやすくなり、口内炎ができる原因になります。

免疫力が低下すると、口の中の粘膜も弱くなり、マウスピースのわずかな刺激でも傷つきやすくなります。また、季節の変わり目や忙しい日が続いたときなどは、知らないうちに体に負担がかかっていることもあります。

インビザライン矯正中は、装置の影響で口の中がデリケートになりがちです。だからこそ、日ごろから睡眠や食事に気をつけて、体調を整えることが大切です。しっかり休んで、免疫力を保つことで、口内炎の予防にもつながります。

栄養不足

毎日の食事からしっかり栄養をとれていないと、体だけでなく口の中にも影響が出てきます。特にビタミンB2やB6、鉄分、亜鉛などが不足すると、口の中の粘膜が弱くなり、口内炎ができやすくなります。

忙しくて食事が不規則だったり、ダイエット中で食事量が減っていたりすると、知らないうちに栄養が足りていないことがあります。口内炎を防ぐためには、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

インビザライン矯正中に口内炎ができたときはどうする?

指を出し口内炎ができたときの対策を提示する女性

インビザライン矯正中に口内炎ができたら、悪化させないように注意することが大切です。

まず、口内炎の部分に刺激を与えないようにしましょう。辛い物や熱い食べ物、硬い食材などは避けて、なるべく柔らかくて食べやすいものを選んでください。痛みが強い場合は、市販の口内炎用の塗り薬を使うと、症状を和らげることができます。

また、マウスピースが口内炎の原因になっている可能性がある場合は、一度歯科医院で相談しましょう。マウスピースの縁を調整してもらえることもあります。

口内炎は通常、1週間から10日ほどで自然に治ることが多いですが、なかなか治らなかったり、繰り返しできたりする場合は、栄養不足や免疫力の低下など、体の内側に原因があるかもしれません。その場合は、医師に相談して適切な治療を受けましょう。

インビザライン矯正中に口内炎ができるのを予防するためには

マウスピースとオーラルケア用品

インビザライン矯正中の口内炎は、ちょっとした工夫や生活習慣の見直しで予防できることもあります。ここでは、口内炎を予防するために心がけたいポイントをご紹介します。

栄養バランスを考えた食事を心がける

口の中の粘膜を健康に保つには、栄養バランスの良い食事がとても大切です。特に、ビタミンB2・B6、ビタミンC、鉄分、亜鉛などは粘膜の修復や免疫力の維持に関わっており、これらが不足すると口内炎ができやすくなります。

そのため、意識的に野菜・果物・肉・魚・豆類などをバランスよく取り入れることが大切です。

ストレスと疲労をため込まない

ストレスや疲れがたまると、体の抵抗力が落ち、口内炎ができやすくなります。特に仕事や勉強で忙しい日が続くと、自分でも気づかないうちに体が疲れていることもあるでしょう。

口内炎ができるのを防ぐためには、無理をせず、しっかり休むことが大切です。趣味の時間をつくったり、軽い運動をしたり、心がリラックスできる時間を持つことで、ストレスを上手に解消しましょう。十分な睡眠も、免疫力を保つうえで欠かせません。

口腔内を清潔に保つ

口の中が不衛生だと、細菌が繁殖しやすくなり、口内炎ができることがあります。食事のあとはできるだけ早めに歯を磨き、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に付着した汚れもしっかり落としましょう。

また、マウスウォッシュを使うことで、口の中を清潔に保ちやすくなります。マウスピースをつける前後には、必ず口の中を清潔にしてから装着するように心がけましょう。

マウスピースのお手入れを行う

毎日使うマウスピースには、目に見えない汚れや細菌が付着します。清潔に保たれていないマウスピースを長時間つけていると、口の中の環境が悪くなり、口内炎ができることがあります。

マウスピースを取り外したら水で洗い、定期的に専用の洗浄剤などを使ってしっかりケアしましょう。熱湯を使うと変形する恐れがあるため、水やぬるま湯を使うと安心です。

定期的に歯科検診を受ける

インビザライン矯正中は、定期的に歯科医院でチェックを受けることがとても大切です。マウスピースのフィット感や歯の動き、口の中の状態を確認してもらうことで、口内炎の原因になるようなトラブルを早めに見つけることができます。

もしマウスピースの縁が当たって痛いと感じた場合や、何度も口内炎ができるようなときは、歯科医師に相談しましょう。

まとめ

楽しそうに笑う二人の女性

インビザライン矯正中は、マウスピースの刺激や生活習慣の乱れ、口の中の衛生状態などが原因で口内炎ができることがあります。

口内炎ができたときは、まず原因を見つけて、できることから丁寧に対処することが大切です。また、日ごろの生活習慣を見直し、体調や口腔内の環境を整えることで、予防につながります。

インビザライン矯正をスムーズに、そして快適に進めるためにも、口の中だけでなく、体全体の健康にも気を配りましょう。

インビザラインを検討されている方は、岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。

当院は予防中心型歯科診療で歯とお口を守ることを第一にご家族のどの世代にも優しく、より良い歯科医療を提供することを目指しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。