子どもの歯を守る!虫歯を予防するために大切なこと

2025年11月27日(木)

歯のコラム

こんにちは。岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」です。

虫歯を予防するため歯科医院で定期検診を受診する子ども

子どもの歯は大人に比べて虫歯になりやすいといわれています。一度虫歯になると進行が早く、痛みや治療の負担も大きくなるため、何よりも予防が重要です。

しかし、日々の忙しさのなかで、正しいケアができているのか不安に思う保護者の方も多いのではないでしょうか。虫歯予防は特別なことではなく、日々の習慣を少し意識することで大きな効果が得られます。

このコラムでは、なぜ子どもが虫歯になりやすいのかという根本的な理由から、自宅でできるケア、そして歯科医院で受けられる予防処置までを詳しくご紹介します。お子さんの健康な歯を守るために、ぜひ参考にしてください。

子どもが虫歯になりやすい理由

甘いお菓子を頻繁に摂取し虫歯になってしまった子ども

子どもが虫歯になりやすいのには、いくつかの要因があります。以下に代表的な理由を挙げ、それぞれ詳しく解説します。

エナメル質と象牙質が薄いから

乳歯は永久歯に比べてエナメル質(歯の表面を覆う硬い層)と象牙質(その下にある層)が薄いという特徴があります。

エナメル質が薄いと、虫歯菌が作る酸に対する抵抗力が弱くなり、歯が溶けやすくなります。さらに象牙質も薄いため、虫歯が進行しやすく、短期間で神経にまで到達する可能性があります。

そのため、大人以上に予防と早期発見が求められるのです。

歯磨きが不十分だから

まだ手先が器用でない子どもは、歯を正しく磨くことが難しいため、磨き残しが多くなりがちです。特に奥歯や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目などは汚れがたまりやすい場所であり、丁寧に磨かないと虫歯の温床になります。

また、子ども自身は歯磨きの重要性を理解していないことも多く、適当に済ませてしまうケースも少なくありません。そのため、保護者の方による仕上げ磨きが不可欠です。

甘いものを好むから

子どもは甘いお菓子やジュースを好む傾向があります。砂糖を多く含む食品や飲料は、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の栄養源となり、酸を産生して歯を溶かします。

甘いものを頻繁に摂取していると、口の中が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯ができやすくなります。特に飴やグミ、キャラメルなど、口の中に長く残るお菓子は注意が必要です。

だらだら食べをしているから

食事やおやつを長時間かけてだらだらと摂取していると、口の中が常に酸性の状態になり、歯が溶けやすくなります。

通常、食事のあとには唾液の働きによって酸性から中性へ戻る仕組みがありますが、頻繁な飲食でその回復時間がなくなると、虫歯ができやすい環境が続いてしまいます。間食の時間を決め、食べ終わったらしっかり歯を磨く、という習慣が虫歯予防には重要です。

子どもの虫歯を予防するために自宅で心がけること

虫歯を予防するためしっかり歯磨きをする子どもたち

家庭でのケアは、虫歯予防の第一歩です。ここでは、子どもの虫歯を予防するために、日常生活のなかで意識できるポイントを、具体的にご紹介します。

しっかり歯磨きをする

子どもの虫歯を防ぐうえで、毎日の歯磨きは欠かせません。小さな子どもは自分で丁寧に磨くことが難しく、どうしても磨き残しが生じます。そのため、保護者の方が最後に仕上げ磨きを行うことがとても大切です。

特に就寝前の歯磨きは、虫歯予防において最も重要なタイミングです。奥歯の溝や歯と歯の間、歯ぐきのきわなど、汚れがたまりやすい部分を意識して磨きましょう。

歯ブラシは子どもの年齢や口の大きさに合ったものを選ぶと、より効果的に磨けます。毎日の積み重ねが、虫歯のない健康な歯を育てる基礎になります。

食生活を見直す

子どもの虫歯を防ぐには、毎日の食生活を見直すこともとても大切です。

甘いおやつやジュースを控えめにし、食べる時間や回数をきちんと決めることで、虫歯になりにくい習慣が身につきます。間食は1日1〜2回にとどめ、食べ終わったあとは水やお茶でお口の中をさっぱりさせると、虫歯予防に効果的です。

さらに、カルシウムやビタミンなど、歯を丈夫にする栄養素を含んだ食材を毎日の食事に取り入れましょう。偏りのない、バランスのとれた食事が、健康な歯を育てる土台になります。

フッ素入り歯磨き粉を使用する

フッ素には歯の表面を強化し、虫歯菌の活動を抑制する働きがあります。子どもの歯磨きには、年齢に応じた濃度のフッ素が含まれた歯磨き粉を使うと、虫歯予防に高い効果が期待できます。うがいがまだ難しい年齢の子どもには、少量でうがい不要のタイプを選ぶと安心です。

日常的にフッ素を取り入れることで、虫歯になりにくい口内環境をつくることができます。

定期的に歯科検診を受ける

虫歯を未然に防ぐためには、歯が痛くなる前に歯科医院を受診することが大切です。

定期検診では、虫歯の有無を確認するだけでなく、歯並び・噛み合わせのチェック、ブラッシングのアドバイスなどが受けられます。自宅でのケアでは見逃しがちな初期の虫歯も、歯科医師が早めに対応してくれます。

また、歯科医院に慣れることで、子ども自身の歯に対する意識も高まり、予防意識が自然と身についていきます。

子どもの虫歯を予防するために歯科医院で行う処置

虫歯を予防するため歯科医院で専門的な予防処置を受ける子ども

虫歯を予防するためには、ご家庭でしっかりケアを行うだけでなく、歯科医院で専門的な予防処置を受けることも大切です。ここでは、歯科医院で子ども向けに行われる主な虫歯予防の方法について解説します。

歯のクリーニング

歯科医院では、虫歯を予防するために、歯のクリーニングを行います。歯の表面に付着したプラーク(歯垢)や着色汚れ、軽度の歯石などを専用の器具で丁寧に除去することで、清潔な口腔環境を保つことができます。

子ども向けのクリーニングは痛みがほとんどなく、短時間で終了するため、定期的に受けることで虫歯のリスクを減らすとともに、歯科への苦手意識を和らげる効果も期待できます。

フッ素塗布

歯科医院では、市販の歯みがき粉よりも高濃度のフッ素を歯の表面に直接塗布する処置が行われます。フッ素には歯の表面を強くする働きがあり、酸によって歯が溶けるのを防ぐ効果があります。

特に乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすいため、定期的にフッ素塗布を受けることが推奨されます。3〜4か月に1回の頻度でフッ素塗布を受けることで、効果的に虫歯を予防できるでしょう。

シーラント処置

シーラントとは、奥歯の溝に専用の樹脂を流し込み、虫歯の原因となる汚れや細菌が入り込まないようにする処置です。

特に6歳臼歯などの奥歯は溝が深く、歯ブラシが届きにくいため、虫歯になりやすい部位です。シーラントによって物理的にバリアを作ることで、汚れがたまりにくくなり、虫歯のリスクを大幅に減らせます。

処置は短時間で痛みもなく、子どもでも安心して受けられるのが特徴です。

ブラッシング指導

歯科医院では、子ども一人ひとりの歯の状態や年齢に合わせたブラッシング指導が受けられます。

正しい歯の磨き方を教えてもらうことで、普段の歯磨きの精度が格段に向上します。どこに磨き残しが多いかを視覚的に確認できる染め出しなどを活用しながら、子ども自身が自分の口の中に関心を持てるよう工夫されているのも特徴です。

保護者の方に対しても、仕上げ磨きの方法や注意点を具体的に教えてもらえるため、ご家庭でのケアにも役立ちます。

まとめ

虫歯予防のため定期検診を受診する子ども

子どもの虫歯予防には、自宅での丁寧な歯磨きや食生活の見直し、フッ素の活用といった日々のケアが基本となります。それに加えて、歯科医院での定期的な検診や予防処置を組み合わせることで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

子どもの歯は将来の健康な口内環境の基礎となる大切な存在です。保護者の方が正しい知識を持ち、子どもと一緒に虫歯予防に取り組むことが、健やかな成長と笑顔につながるでしょう。

お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの保護者の方は、岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。

当院は予防中心型歯科診療で歯とお口を守ることを第一にご家族のどの世代にも優しく、より良い歯科医療を提供することを目指しています。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。