インビザライン・ファーストとは?対象年齢やメリット、費用も
2026年08月06日(木)
小児歯科・小児矯正
こんにちは。岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」です。

子どもの歯並びや噛み合わせの改善において、近年注目を集めているのがインビザライン・ファーストという治療法です。インビザライン・ファーストとは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期にある子どもを対象としたマウスピース型の矯正治療です。
従来のワイヤー矯正とは異なり、取り外しができる透明なマウスピースを使用するため、見た目の違和感が少なく、日常生活への影響も抑えられます。
この記事では、インビザライン・ファーストのメリット・デメリット、費用の目安について解説します。お子さまの矯正治療を検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストとは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行うマウスピース型の矯正装置です。混合歯列期は、顎の骨が成長段階にあるため、歯を並べるスペースを作りやすい時期です。
インビザライン・ファーストでは、取り外し可能なマウスピースを使用して歯並びを整えていきます。複数のマウスピースを段階的に交換しながら治療を進め、歯の位置の調整だけでなく、顎の成長をサポートする点が特徴です。
歯列を広げることで、将来の本格的な矯正の負担を軽減する効果が期待できます。マウスピースは目立ちにくく、装着中の違和感も少ないことから、お子さまにとっても受け入れやすい矯正方法といえるでしょう。
インビザライン・ファーストの対象年齢

インビザライン・ファーストは、6〜10歳頃を対象としています。この時期は、乳歯から永久歯への生え変わりが始まり、顎の成長が活発になるタイミングです。顎の成長を活かして、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保したり、歯並びが乱れる原因を根本から整えたりすることを目的としています。
ただし、成長には個人差があるため、すべての6〜10歳の子どもに適応されるわけではありません。治療を始めるには、歯の生え替わりの状況や骨格の発育状態、歯並びの乱れの程度など、いくつかの条件があります。
そのため、お子さまに治療が適切かどうか、いつ開始すべきかを知るためには、まず歯科医院で検査を受ける必要があります。
インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストを選ぶメリットは、以下のとおりです。
装置が目立ちにくい
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは透明であるため、装着していても目立ちにくいです。学校や習い事でも人と接する機会が多いお子さまにとって、装置を気にせず過ごせることは大きなメリットといえるでしょう。
装置を取り外しできる
インビザライン・ファーストのメリットのひとつは、矯正装置が固定されていない点です。食事の際に取り外せるため、普段通りの食生活を送りやすく、食べ物の制限もありません。
歯磨きも普段通り行えるため、固定式のワイヤー矯正と比べて、虫歯や歯肉炎のリスクを軽減できるのも大きな利点です。
違和感が少ない
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは、1〜2週間ごとに段階的に形状が変わるものへと交換しながら、少しずつ歯を動かしていく仕組みです。そのため、歯や顎に急激な力が加わりにくく、痛みが出にくいという特徴があります。
また、マウスピース自体もやわらかく滑らかな素材で作られており、金属のように口の中を傷つけるリスクも低いとされています。痛みや違和感が心配なお子さまにとって、始めやすい矯正方法といえるでしょう。
成長を活かした矯正ができる
子どもは成長に伴い顎の骨や歯並びが大きく変化します。インビザライン・ファーストでは、この成長を矯正に活かすことができるのが大きな特長です。成長期に合わせて顎の幅を拡げたり、歯が生えるスペースを確保したりすることで、永久歯がきれいに並ぶ土台を整えられます。
成長の力を利用して矯正を進めることで、より自然なかたちで歯並びや噛み合わせを整えられるでしょう。
インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストは多くの利点がある一方で、すべてのお子さまに向いているとは限りません。ここでは、デメリットについて解説します。
装着時間を守る必要がある
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは、1日20〜22時間の装着が基本とされています。装着時間を守らないと、歯が計画どおりに動かず、治療が長引いたり効果が低くなったりするおそれがあります。
特に低年齢のお子さんでは、装着時間を意識することが難しく、保護者の方によるサポートが欠かせません。食事や歯磨きのあと、スムーズにマウスピースを再装着できるよう、日常的な声かけや生活リズムの見直しが求められます。
紛失や破損のリスクがある
インビザライン・ファーストの装置は取り外し可能なマウスピースですが、紛失や破損のリスクを伴います。特に子どもの場合、食事のたびに外す必要があるため、学校や外出先での取り扱いに注意しなければなりません。
紛失した場合は、新しいマウスピースの再作製に費用と時間がかかることがあり、治療の進行にも影響が出る可能性があります。
適応できないケースがある
インビザライン・ファーストは、すべての子どもの歯並びに対応できるわけではありません。重度の不正咬合や骨格的な問題を伴う場合には対応が難しく、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になることもあります。
特に上下の顎のズレが大きい症例や、噛み合わせのバランスが大きく崩れている場合は、インビザラインだけでの矯正が難しいと判断されるケースもあります。
治療期間が長期になる可能性がある
インビザライン・ファーストの治療期間は、一般的に6ヶ月〜1年半程度が目安とされています。
ただし、治療期間はお子さまの成長速度や歯の生え変わりのタイミングなどによって変動します。例えば、乳歯の抜ける時期が遅かったり、永久歯の生え方が予想よりも時間がかかったりすると、マウスピースの調整や交換の計画がずれ込み、治療期間が延びることもあるのです。
また、歯並びの状態によっては、インビザライン・ファーストでの治療後に、歯並びを細かく整えるための治療が必要になる場合もあります。全体の矯正期間が長くなる可能性もあることを理解しておきましょう。
インビザライン・ファーストの治療の流れ

ここでは、インビザライン・ファーストの一般的な治療の流れについて解説します。
精密検査・治療計画の作成
治療を進める前に、子どもの口腔内の状況を正確に把握するために、精密検査が行われます。検査内容は、口腔内写真の撮影、レントゲン撮影、歯型のスキャンなどです。これらのデータをもとにして、どのように歯を動かしていくかの治療計画が立てられます。
シミュレーションソフトを用いて、治療の開始から終了までの歯の動きを視覚的に確認することも可能です。
マウスピースの作製・装着開始
検査の結果をもとに治療計画が立てられ、マウスピースが作製されます。マウスピースが歯科医院に届いたら、治療の開始です。マウスピースは1日20〜22時間以上装着し、1〜2週間ごとに交換しながら歯並びを整えていきます。
定期的な通院
治療が始まったら、通常1〜2か月に1回のペースで定期的に歯科医院へ通院します。通院の目的は、歯が計画どおりに動いているか、マウスピースが正しく装着されているかを確認することです。
もし装着時間が不十分だったり、歯の動きにズレがあったりする場合は、治療計画の修正やマウスピースの再作成が必要になることがあります。また、虫歯や歯茎のトラブルがないかもチェックされるため、お口の健康管理の面でも重要です。
保定
矯正が終了した後は、動かした歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために、リテーナー(保定装置)を一定期間装着する必要があります。
保定期間は歯並びの状態によって異なりますが、一般的には2〜3年程度が目安です。保定をきちんと行うことで、矯正後の美しい歯並びを長く維持することにつながります。
インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストは保険が適用されない自由診療のため、費用はすべて自己負担となります。費用の相場は、40〜60万円程度です。歯科医院によっては検査料や調整料が別途かかる場合もあります。治療の内容や通院回数に応じて料金体系が異なるため、事前に総額を確認しておくことが大切です。
また、分割払いやデンタルローンなどの支払い方法に対応している歯科医院もあります。費用だけで判断せず、治療の内容やサポート体制なども確認し、納得したうえで治療を受けましょう。
まとめ

インビザライン・ファーストとは、子どもの成長を活かしながら歯並びと顎のバランスを整えることができる、小児向けのマウスピース矯正のことです。目立ちにくく、取り外して普段通り食事や歯磨きができるというメリットに加え、成長期ならではの治療効果が期待できます。
ただし、十分に効果を得るためには、1日20〜22時間以上の装着時間を守る必要があります。お子さまが毎日治療を継続できるよう、家庭でサポートすることが大切です。治療の適応や開始時期については診察や検査によって判断されるため、お子さまの歯並びが気になっている方は早めに歯科医院で相談しましょう。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、岡山市北区津島西坂の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」にお気軽にご相談ください。
当院は予防中心型歯科診療で歯とお口を守ることを第一に、ご家族のどの世代にも優しく、より良い歯科医療を提供することを目指しています。
お口のトラブルでお悩みの方は、ぜひ岡山市北区の歯医者「MAEDA DENTAL CLINIC」へご相談ください。WEB予約も受け付けておりますので、お気軽にご活用ください。

■この記事の監修者
前田 武将
経歴
- 2000年 岡山大学歯学部 卒業
- 2004年 岡山大学大学院 歯周病態学分野 修了・学位取得
- 森本歯科(姫路)に2年勤務
- MOMO DENTAL CLINIC(岡山)に3年勤務
所属機関
- 日本口腔インプラント学会
- 日本顎咬合学会
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯科学会(大阪SJCD)
- K.I.S スタディーグループ
- CSTPC
- MID-G